文書管理システムの価格相場と内訳|安いシステムの選び方を解説
文書管理システムとは、デジタル化した文書を一元的に保管・検索・管理するシステムです。
導入を検討する企業が増えていますが、できるだけコストを抑えて安いシステムを導入したいと考える方も多いでしょう。
本記事では、基本知識から価格相場、費用の仕組み、安いシステムを選ぶポイントまで解説します。
おすすめの文書管理システム5選も紹介しているため、導入を検討している方は参考にしてください。
文書管理システムとは?
ここでは、文書管理システムの基本的な内容を簡単に解説します。
文書管理システムの機能
文書管理システムの基本的な機能は「登録機能」と「検索機能」です。
- 文書登録機能:文書をスキャンやアップロードで電子化し、登録・保管する機能
- 検索機能:登録したデータから必要な文書を検索する機能
検索機能には、ファイル名のみを検索対象とするタイプと、文書の中身まで探せる「全文検索」に対応したタイプがあります。
また、完全一致検索にのみ対応か、スペルミスや略語などを含むあいまい検索に対応か、システムごとに異なるのです。
そのほか、次のような機能が搭載されているシステムもあります。
| バージョン管理機能 | 更新履歴を記録し過去データを参照・復元する |
|---|---|
| ライフサイクル機能 | 文書作成から廃棄まで一貫管理し、廃棄時期を通知する |
| セキュリティ対策機能 | アクセス制限、操作ログ、ファイル暗号化などで情報漏洩を防ぐ |
| ワークフロー機能 | 文書の承認プロセスをシステム上で完結させる |
| 外部システム連携機能 | 会計システムのようなほかのシステムと連携できる機能 |
こうした機能が豊富に搭載されているシステムほど、価格は高い傾向があります。
文書管理システムの種類
文書管理システムの種類は、主に3つのタイプがあります。
| 文書管理タイプ | 文書の保管と管理に特化したタイプ |
|---|---|
| ナレッジ共有タイプ | システム上で文書を作成し共有するタイプ |
| 契約書管理タイプ | 契約書の保存と管理、契約更新通知機能などに特化したタイプ(電子契約システムと一体化しているパターンが多い) |
文書管理タイプは、より高度なセキュリティや管理機能を備えたサービスの場合、価格が高くなることがあります。
文書管理システムの導入形態
文書管理システムの導入形態には、利用環境により「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類があります。
クラウド型は、インターネット上のサーバーでシステムを利用する方式です。
初期費用を抑えやすく、サーバーの保守・管理を自社で行う必要がありません。
一方オンプレミス型は、自社専用のサーバー上でシステムを利用する方式です。
高いセキュリティ水準を確保できる一方で、サーバー管理やメンテナンスが必要となり、高額な初期費用がかかる傾向があります。
また、開発・構築法による導入形態は、主に3つのタイプに分かれます。
| スクラッチ開発型 | 自社に適したシステムを一から構築するタイプ。 開発に長期間かかり、初期費用は高額になりやすい傾向があります。 |
|---|---|
| カスタマイズ型 | 既存のシステムをもとに、機能や設定を調整するタイプ。 スクラッチ開発型と比べ短期間で開発でき、初期費用を抑えられると言えます。 ただ、カスタマイズ内容によっては、保守費用が高額になる場合があります。 |
| パッケージ型 | 一般的な機能を備えた既製品を利用するタイプ。 短期間で導入でき、初期費用も低く抑えられる点がメリットです。 |
このように、導入形態によっても特徴や価格が大きく異なります。
文書管理システムの価格相場と費用の仕組み
ここでは、文書管理システムの価格相場と料金モデル、価格の内訳について解説します。
価格相場
文書管理システムの価格相場は、初期費用が無料〜数百万円、月額費用も無料〜数十万円と非常に幅があります。
搭載されている機能や導入形態、ユーザー数、容量などによって大きく変動するためです。
実際にシステムを導入する前には、必ず見積もりを確認しましょう。
料金モデル
文書管理システムの主な料金モデルは、以下の4種類です。
- 企業規模固定型:ユーザー数に関わらず一定のシステム利用料がかかる
- ユーザー数課金型:1ユーザーに対して決まった利用料がかかる
- 文書件数課金型:保存・処理する文書の件数に応じた費用がかかる
- データ容量課金型:保存するデータ容量に応じた費用がかかる
そのほか、利用する機能やプランに応じて料金が変わる場合もあります。
また、複数の料金モデルを組み合わせている文書管理システムも少なくありません。
価格の内訳
文書管理システムにかかる費用は、主に「初期費用」と「月額(年額)費用」の2つです。
初期費用として、システムの導入・カスタマイズ・開発、初期設定、社員研修などに費用がかかる場合があります。
しかし、クラウド型の普及により、初期費用が無料のサービスも増えてきています。
また、多くのシステムでは月額費用が設定されており、システム利用料、アップデートなどの費用が発生します。
そのほか、追加費用がかかる場合もあります。
コストを抑えて安い文書管理システムを選ぶポイント
価格を抑えるためには、次のポイントを確認しましょう。
- クラウド型を選ぶ:オンプレミス型と比べて初期費用を抑えやすい。
- パッケージ型を選ぶ:スクラッチ開発型やカスタマイズ型と比べ、比較的低価格で導入できる。
- 必要な機能に絞る:多機能なシステムほど価格が高くなる。
- タイプによる価格傾向を理解する:文書管理タイプの中には高度な機能を備えた製品もあり、その場合は価格が高くなることがある。
- 追加費用を確認する:初期費用・月額費用に含まれず追加費用が発生するサービスを確認する。
文書管理システムのメリット・デメリット
ここでは、文書管理システムを導入するメリットとデメリットについて解説します。
文書管理システムを導入するメリット
文書管理システムを導入するメリットには、以下のようなものがあります。
- 検索機能による業務効率化
- 書類の保管場所や印刷コスト削減
- 書類の紛失リスク軽減
- 情報共有が円滑になる
- セキュリティを強化できる
- 更新や廃棄の記録、タイムスタンプなどによる法令順守
文書管理システムを導入した場合のデメリット
文書管理システムにはメリットがある一方で、次のようなデメリットも存在します。
- 初期費用や月額費用、追加料金などのコストがかかる
- サイバー攻撃や不正アクセスのリスクがある
- システム障害が起こると業務に支障が出る可能性がある
文書管理システム導入で失敗しないためのポイント
ここでは、文書管理システムを導入する際のポイントを3つ紹介します。
①目的の明確化
まず、社内文書や契約書など、どのような文書を管理したいのかを明確にしましょう。
あわせて、導入によって何を実現したいのか、目的や優先順位を整理しておくことが大切です。
たとえば、ペーパレス化、検索の効率化、社内共有、文書の承認などが考えられます。
②必要な機能の洗い出し
目的に応じて、必要な機能を具体的に洗い出すことが重要です。
たとえば、目的が検索の効率化である場合は全文検索やあいまい検索、文書の承認が目的であればワークフロー機能を備えたシステムを選ぶ必要があります。
また、操作のしやすさや、スマートフォン・タブレットなどのマルチデバイスに対応しているかも確認しておくとよいでしょう。
③セキュリティ機能の確認
情報漏洩を防ぐため、セキュリティ機能の確認も重要です。
アクセス制限や操作ログ、データの暗号化といった機能が備わっているか確認しましょう。
あわせて、定期的なバックアップやデータ復旧の仕組みがあるかも確認しておくと安心です。
おすすめの文書管理システム5選【価格・特徴を比較】
おすすめの文書管理システム5選の費用(税込)をまとめました。
| サービス名 | タイプ | 初期費用 | 月額費用 | 無料トライアル |
|---|---|---|---|---|
| ベクターサイン | 契約書管理 | 無料 | 無料 | - |
| 電子印鑑GMOサイン | 契約書管理 | 無料 | 9,680円~ | 〇 |
| クラウドサイン | 契約書管理 | 無料 | 11,000円~ | 〇 |
| 楽々Document Plus(クラウド版) | 文書管理 | 330,000円 | 99,000円~ | - |
| NotePM | ナレッジ共有 | 無料~ | 4,800円~ | 〇 |
導入コスト・運用コスト・機能・使いやすさなどを総合的に比較し、自社に最適なサービスを選びましょう。
ベクターサイン
ベクターサイン
は、契約書の作成から締結、管理、保管までを一元化できる契約書管理タイプのシステムです。
初期費用0円で利用でき、ユーザー数や保管数の制限もありません。
そのため、コストを抑えて電子契約を導入したい企業や、まずは気軽に試したい企業に適しています。
費用が発生するのは、電子署名やタイムスタンプ保管などの送信時のみです。
ただし、他サービスや紙の契約書をPDF化してアップロードして保管する場合も“送信数”としてカウントされるため、その分の費用が発生します。
従量課金制のため、利用頻度に合わせて無駄なく運用できる点も魅力です。
また、送信数に応じた月額・年間プランも用意されています。
また、電子署名法や電子帳簿保存法にも対応しているため、法令面でも安心して利用できます。
・公式サイト: https://v-sign.vector.co.jp/
電子印鑑GMOサイン
電子印鑑GMOサイン
は、月額9,680円(税込)から利用できる契約書管理タイプのシステムです。
・公式サイト: https://www.gmosign.com/
クラウドサイン
クラウドサイン
は、月額11,000円(税込)から利用できる契約書管理タイプのシステムです。
・公式サイト: https://www.cloudsign.jp/
楽々Document Plus
クラウドサイン
は、さまざまな文書を一元管理できる文書管理タイプのシステムです。
・公式サイト: https://www.sei-info.co.jp/document-plus/
NotePM
NotePM
は、ナレッジ共有タイプのシステムです。
月額費用はユーザー数によって異なり、32ユーザー4,800円(税込)から利用できます。
・公式サイト: https://notepm.jp/
まとめ
文書管理システムの価格は、搭載されている機能や導入形態、ユーザー数や容量などによって大きく変わります。
価格を抑えるためには、クラウド型を選ぶ、パッケージ型を選択する、必要な機能に絞る、追加費用を事前に確認するといったポイントがあります。
ただし、これらはあくまでも目安であり、実際にシステムを導入する前に見積もりを取り、費用を確認しておくことが大切です。
自社の目的や予算に合ったシステムを比較し、まずは無料トライアルなどを活用して使用感を確認してみるとよいでしょう。
